有名な絵本の映画化です。
3分くらいで読み終えちゃう絵本を、どんな感じで100分も膨らますのか!
めっちゃ興味がありました。
思い入れのある絵本なので、私のイメージが壊れちゃうんじゃないという不安もあったのだけど、
原作者のセンダックが監督に
「私は個人的にこの絵本を描いたので、あなたも自分の物語で作りなさい」とエールが送られたわけだけど、なので、私の持つイメージとはかなり違う。
映画という枠でストーリーを作るとこうなっちゃうのか〜と。
私がこの絵本が大好きな理由は、とにかくセンダックの絵だ!
そして次に好きだったのが、あっけらか〜んと終わっちゃう所だ。
かいじゅうたちを支配して大暴れして、お母さんが恋しくなり家に帰ろうとすると
「おまえを食べてやるから行かないでぇぇ」っと追いかけてくる。
でもマックスは「サヨナラ」っと手を振って家に帰るのだ。
この絵本が長く愛されている理由は、色々と書かれているが、子供はそんな難しい事を意識して読まないわけで、私は子供心に あんなに仲良く遊んで、食おうとするのか!という複雑な気持ちとマックスの「バッハハ〜イ」と手を振る性格が好きだったのよねぇ。
ここがもうすでに映画では違っていた。
マックスの暴れん坊さの理由、大人はわかってくれない葛藤、そんでもってかいじゅうたちにみんな名前があり、それぞれ個性もあり、一番驚いた事に悩んでいる。
王様と名乗るマックスに「この孤独をどうにかしてくれ」っとお願いする。
かいじゅう世界もいろいろ人間関係(かいじゅう関係か)が大変そうだ。
これは絵本と別物だっと思いながら観ても、どうしても私の持つイメージとかけ離れてて馴染めなかった。馴染めなかったから、別れの部分も入り込めなかった。
マックスに「バイバ〜イ」ッて別れて欲しかったもんな〜。
感動仕立てになってるのが気に入らんかったんだが、この着ぐるみはよくできてる。
監督のスパイク・ジョーンズってあまり好きじゃないんだけど、この絵本を愛してるんだなぁってのは、すごくわかる。
小枝の家はARTだったし、シルエットに映るかいじゅうたちとか絵になってた。
腕をちぎられちゃう、ニワトリのかいじゅう「ダグラス」がつぎに登場すると、枝がつけられてたのが好きだ。
この枝ヴァージョンのフィギアがあれば買いだったのに。
子どもの時、マックスのように隠れ家を作らなかった?
全然隠れてないのだけど、私はイスを3つくらい縦に並べて、その上にタオルやら掛け布団やらをかけるの。
家にあったへんなスタンドを中に入れて灯すとボヤ〜っと明るくなる。
お菓子やら、お母さんが作ってくれたフレンチトーストを運んできて、薄暗がりの中「ライオンと魔女」を読むのが大好きだった。
とてつもなくみすぼらしい隠れ家だったのだが、お母さんに文句を言われながらもずっとやってた。
映画のマックスの隠れ家を見て「ベッドがあればあんなに立派な隠れ家が出来るんだなぁ」っと羨ましかったよ。